WORKS03

建築

高山駅改築街の玄関口にふさわしい空間造り

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街の玄関口にふさわしい空間造り

岐阜県の高山は小京都と呼ばれる美しい街並みを有し、年間約430万人の観光客が訪れるJR東海管内有数の観光地です。これまでの高山駅は、線路の東側に駅舎と駅前広場があるだけで、西側に駅の出入口がなかったため、駅の機能強化と利便性向上の実現に向けて、橋上駅舎と自由通路を一体的に整備することになりました。
橋上駅舎及び自由通路は、飛騨地方の玄関口として「高山らしさ」が十分に表現されたデザインとなりました。東口側の壁面には高山の古い街並みに残る伝統的な格子を取付け、夜間には町屋の建物内からこぼれる光をイメージしたライトアップがなされ、美しく落ち着いた雰囲気を醸し出します。自由通路の両側には、伝統ある高山祭の屋台に関する実物展示が並び、高山の歴史と匠の技を見ることができます。

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工事としては、自由通路は留置線など線路8線を跨いでおり、柱間の距離は40mを超えるため、線路1線を使用停止にして仮受構台を設置し桁架け工事を行いました。豪雪地域でもあり雪掻きをしてからでなければ作業に着手できないなどの苦労もありましたが、無事故・無災害で工事を完了しました。
(平成29年度 鉄道建築協会賞 停車場建築賞受賞)

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